目次
- 新築の収納で失敗しないために。理想の広さと動線に合わせた計画術
- 新築の収納計画はどう立てる?後悔しないための3つのステップ(基礎編)
- 新築の収納計画で後悔しない!失敗を防ぐ「3つの実践チェックポイント」
- 費用や使い勝手はどう変わる?「造作収納」の選び方と最新設備を取り入れた収納術
- ずっと使いやすい!「暮らしの変化」と「地域性」を見据えた収納・動線づくり
- まとめ:動線と将来の暮らしを見据え、プロと進める理想の収納計画
新築の収納で失敗しないために。理想の広さと動線に合わせた計画術
「収納が足りるか不安」「どれくらいの広さが必要か分からない」
新築の家づくりで、このような収納の壁にぶつかる方は多いものです。不安から安易に収納スペースを広げると、生活空間が圧迫されてしまうケースも少なくありません。
大切なのは、持ち物の量から必要な広さを割り出し、日々の動線に沿った適材適所の配置を考えることです。
本記事では、徳島県南部(阿南市)・東部エリア(徳島市、鳴門市、小松島市、阿波市、板野郡、名西郡)で40年以上にわたり地域の住まいづくりをサポートしてきた「有限会社南光」が、後悔しない収納計画を解説します。

この記事では以下の点を解説します。
・収納計画の基本となる3つのステップ
・一戸建ての理想的な収納率の目安
・造作収納と置き家具の使い分け
・将来の変化を見据えた間取りづくり
「片付けにくい家になってしまった」と後悔する前に。理想の住まいを叶えるための参考に、ぜひご一読ください。
新築の収納計画はどう立てる?後悔しないための3つのステップ(基礎編)
新築住宅の間取りを考える際、「収納が足りなくなるのが不安」と悩む方は非常に多いもの。一般的な木造住宅では、やみくもに収納スペースを広げれば生活空間が圧迫され、かえって住み心地が悪くなってしまうことがあります。
しかし、鉄と木を組み合わせる(強靭な集成材と特殊な金属金具を用いたSE構法など)、確かな構造計算に基づいた自由度の高い工法を採用すれば、広いリビングと大容量の収納を両立することも可能です。
ここでは、新築の収納計画の土台となる基本的な3つのステップについて詳しく解説します。

ステップ① 現在と将来の持ち物の「量と種類」をリスト化する
収納計画の第一歩は、現状の持ち物と将来増えるであろうアイテムを正確に把握することです。
はじめに、衣類、靴、書籍、趣味の道具、季節家電など、現在家にあるすべてのものをカテゴリ別に書き出しましょう。さらに、子どもの成長に伴って増える学用品やスポーツ用品、将来購入したい大型家電など、未来のライフスタイルも想像してリストに加えることが大切です。
まずはノートやスマートフォンのメモ機能を使い、家族全員の持ち物を書き出すことから始めてみましょう。
ステップ② 一戸建ての理想的な収納率「12〜15%」を基準にする
持ち物をリスト化したら、次は家全体に対する収納スペースの割合である「収納率」の目安を基準に広さを決めていきます。
一般的な一戸建ての理想的な収納率は、延床面積の「12〜15%」とされています。たとえば、延床面積が30坪(約100平米)の家であれば、3.6坪〜4.5坪(約7.2帖〜9.0帖)分を収納に充てるのがひとつの基準となります。
現状の持ち物と未来の増減を可視化することで、「どこに・どれくらいのスペースが必要か」が明確になります。
ステップ③ 動線に合わせた「適材適所」の配置を考える
必要な広さが決まったら、最後は日々の生活動線に合わせた配置を考えます。収納計画において、ただ単に広いスペースを確保するだけでは不十分です。
「使う場所のすぐ近くにしまう」という適材適所の原則を守ることで、日々の片付けが驚くほどスムーズになります。たとえば、一箇所に巨大な納戸を作ってすべてを詰め込むスタイルは、モノを取りに行くのも戻すのも面倒になり、結果的にリビングなどにモノが出しっぱなしになる原因となってしまいます。
それよりも、帰宅から手洗い、着替え、そしてキッチンへの移動といった実際の生活動線を具体的にシミュレーションし、その経路に沿って収納を各所に分散させるのが理想的です。このことにより、家族全員にとって片付けのハードルが自然と下がり、無理なく常にすっきりと片付いた散らかりにくい居住空間を維持することができます。

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新築の収納計画で後悔しない!失敗を防ぐ「3つの実践チェックポイント」
基礎的な計画が立てられたら、次はそれを間取り図に落とし込む際の具体的なチェックを行いましょう。むやみに収納スペースを広げると居住空間が削られ、かえって生活しづらくなってしまいます。
ここでは、収納作りでの失敗を防ぐための実践的なチェックポイントを具体例とともに解説します。

チェック① 持ち物リストに「かさばるモノ」が漏れていないか確認する
基本のステップでリストアップした内容に、見落としがちなアイテムが含まれているか再確認しましょう。特に以下のアイテムは場所を取るため注意が必要です。
<衣類・靴>
シーズンオフの衣類や、家族全員分の靴の量
<日用品・ストック>
キッチン用品、掃除用具、消耗品の備蓄など
<趣味・季節のアイテム>
アウトドア用品、雛人形、クリスマスツリーなど
ベビーカーやアウトドア用品など、かさばって場所を取るアイテムは事前に大まかなサイズを測っておくと、間取りに落とし込む際に役立ちます。
チェック② 「マンションの間取り」と同じ感覚で収納率を考えていないか
戸建てとマンションでは、そもそも建物の構造や空間の使い方が大きく異なるため、収納の作り方にも違いが生じます。以前マンションに住んでいた方が新築戸建てを建てる際、当時の収納感覚をそのまま持ち込んでしまうと、「収納が足りない」「デッドスペースが生まれる」などといった失敗に繋がりやすくなります。
<マンションとの違い>
ワンフロアで生活が完結するマンションの収納率は8〜10%が一般的ですが、戸建ての場合は12〜15%が理想とされています。戸建ては階段下、小屋裏(屋根裏)、床下など、マンションにはない縦の空間やデッドスペースを活用しやすいため、全体の収納率もやや高めに設定されるのが特徴です。
目安となる数字を参考にしつつも、自分たちの持ち物の量に対して過不足のない広さを見極めることが重要です。国土交通省の「住生活基本計画」で推奨されるようなゆとりある居住空間を確保したうえで、住宅業界で一般的に理想とされる収納率(戸建てで12〜15%)を目指すのがバランスの良い設計です。
やみくもに収納率を上げるのではなく、生活スペースとのバランスを取りながら、戸建てならではの空間構造を活かした収納計画を立てましょう。
チェック③ 家族の生活動線に適した「場所別の収納」になっているか
広すぎる収納は失敗の元です。具体的な行動に合わせた分散配置ができているかをチェックし、「どこで何を使うか」「誰が片付けるか」を具体的にシミュレーションしましょう。
<玄関周り>
帰宅後すぐにコートやベビーカーをしまえる「シューズクローク」
<水回り>
洗濯物を畳んですぐに片付けられる「洗面所付近のファミリークローゼット」
<キッチン>
日用品や食材ストックをサッと出し入れできる「パントリー」
このように、実際の生活を想定して家族全員が無理なく使える機能的な収納を完成させましょう。

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費用や使い勝手はどう変わる?「造作収納」の選び方と最新設備を取り入れた収納術
空間にぴったりフィットする「造作収納(造り付け)」のメリットと費用相場
造作収納(造り付け家具)は、間取りや天井高に合わせてミリ単位で設計できるため、デッドスペースを作らず空間を最大限に有効活用できる点が最大の魅力です。壁や構造に固定するため、地震の際に倒れてくる心配がなく安全性が高いほか、部屋全体のインテリアに統一感が生まれるメリットもあります。
費用相場は、可動棚を入れるシンプルな壁面棚で5万〜15万円程度、壁一面の大容量収納やデスク一体型などの造作家具で30万〜60万円以上と、規模や使用する建材によって幅があります。注文住宅においては、造作収納の費用を建築費用の一部として住宅ローンに組み込める点が特徴です。
一方で、「ゼロから収納計画を考えるのはハードルが高い」「予算を抑えつつ統一感を出したい」という方は、プロの設計士が最初から最適な収納や家具を配置した「質の高い建売住宅」を選択肢に入れるのも、失敗を防ぐ賢い方法のひとつです。
住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」などを参考に全体の予算バランスを見極めつつ、長期間用途が変わらない場所へ優先的に取り入れるのが費用対効果を高めるコツです。
ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に変更できる「置き家具」との上手な使い分け
新築の収納計画では、すべての収納を造作にするのではなく、「置き家具」と上手に使い分けることが後悔を防ぐポイントです。置き家具は、模様替えやライフスタイルの変化に応じてレイアウトの変更や買い替え、撤去が容易に行える柔軟性を持っています。
それぞれの特性を活かした使い分けの基準は以下のとおりです。
<造作収納が適している場所>
玄関のシューズクローク、キッチンのパントリー、洗面所の壁面棚など、用途と定位置が将来にわたって固定されているスペースが適しています。これらの場所は日常的に使うアイテムが集中するため、造作収納で空間を無駄なく活用することで、日々の家事効率が格段に向上します。
<置き家具が適している場所>
子ども部屋の収納や書斎、リビングのチェストなど、子どもの成長や家族構成の変化によって必要な家具や配置が変わるスペースに適しています。将来的には部屋を広く使ったり用途を変えたりする可能性が高いため、簡単に移動や撤去ができる置き家具にしておくことで、将来的なリフォーム費用をかけずに柔軟に対応できます。
将来の暮らし方の変化を見越し、固定で必要な場所には造作収納を、可変性を持たせたい場所には置き家具を活用するメリハリのある配置計画を立てましょう。

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地震に強く自由度も高い!「システム収納」で日々の片付けストレスを軽減
造作収納のようなぴったり納まる美しさと、置き家具のような自由度の高さを兼ね備えた選択肢として注目されているのが、パナソニック ビルダーズ グループなどが提供する最新の「システム収納」です。用途に応じたユニットやパーツを組み合わせることで、手軽に理想の収納空間を作り上げることができます。
ただし、こうした便利なシステム収納のポテンシャルを最大限に引き出すためには、配置や動線の緻密な計算が欠かせません。「収納計画にじっくりと時間をかけ、納得がいくまでプランを調整してくれる」「引き渡しまで専任スタッフが伴走してくれる」といった、ヒアリング力とサポート体制に優れた地域密着の工務店をパートナーに選ぶことが成功の鍵となります。
システム収納を採用する主なメリットは以下の通りです。
<高い耐震性>
壁面や構造体にしっかりと固定施工するため、地震時の転倒リスクを防止
<優れたカスタマイズ性>
棚板の高さ変更はもちろん、ハンガーパイプや引き出しなどのパーツ調整が後からでも可能
<お手入れのしやすさ>
システム部材ならではの耐久性と汚れに強い素材で、きれいな状態を長くキープ
子どもの成長や持ち物の増加に合わせて内部レイアウトをアップデートできるため、長期にわたって片付けの負担を軽減し、散らかりにくい住まいづくりに貢献します。
ずっと使いやすい!「暮らしの変化」と「地域性」を見据えた収納・動線づくり
新築住宅の間取りを考える際、つい「今の生活」に最適化された形を求めてしまいがちですが、長く快適に住み続けるためには将来を見据えた視点が欠かせません。また、その土地ならではの環境や地域性に合った工夫を取り入れることで、日々の家事ストレスは劇的に軽減されます。
ここでは、長期的な視点と地域性を踏まえた、実用性の高い収納と動線づくりのポイントを解説します。

車社会に必須の工夫!玄関からパントリーへ直行できる「まとめ買い対応」の家事動線
地方や郊外など、日常の移動手段が車メインの地域では、週末にスーパーで食材や日用品を「まとめ買い」するご家庭が多い傾向にあります。そのため、大量の荷物をいかにスムーズに収納できるかが、家事の効率を大きく左右します。
そこでおすすめしたいのが、玄関からパントリー、そしてキッチンへと直接つながる「ウォークスルー動線」の確保です。
<荷物運びの負担軽減>
重いお米や飲料水、かさばる日用品などを、リビングを通らずに最短距離で収納スペースへ運び込めます。
<室内の整理整頓>
外から持ち込んだ荷物をリビングに置くことなく片付けられるため、居住空間を常にすっきりと保つことができます。
地域特有のライフスタイルに合わせた動線を計画することで、毎日の負担は大きく減らすことができます。車社会を中心とした生活を送る方は、ぜひ「玄関から収納への最短ルート」を意識した間取りを検討してみてください。
何十年先も快適に!子どもの成長や独立などライフスタイルの変化に寄り添う可変的な間取り
家づくりにおいて忘れてはならないのが、家族の形やライフスタイルは年を追うごとに変化していくという事実です。新築時にぴったりの間取りでも、10年後、20年後には使いにくくなってしまうケースは決して珍しくありません。
将来にわたって使い勝手の良さを維持するためには、用途を限定しすぎない「可変性のある間取りや収納」を取り入れることが重要です。
<空間の柔軟な活用>
子ども部屋は最初は大きな1つの空間として使い、成長に合わせて間仕切りや家具で分割できるようにしておくと、子どもが独立した後も趣味の部屋や書斎として再活用しやすくなります。
<カスタマイズできる収納>
造り付けの棚を固定してしまうのではなく、高さを自由に変えられる可動棚や、後からパーツを追加できるシステム収納を採用すれば、ライフステージに応じた持ち物の変化にも柔軟に対応できます。
何十年先まで見据え、あえて作り込みすぎない「余白」を残しておくことが、いつまでも長く愛せる住まいを実現するための秘訣です。

まとめ:動線と将来の暮らしを見据え、プロと進める理想の収納計画
本記事では、新築における収納計画の基本ステップや、失敗を防ぐためのチェックポイント、そして造作収納の選び方について解説しました。
持ち物の量を正確に把握し、生活動線に沿った分散配置を行うことで、日々の片付けがスムーズで散らかりにくい住まいを実現できます。
しかし、構造的な制約をクリアしつつ、収納と広いリビングを両立させるには、専門的な設計力が必要です。「収納を増やしたら部屋が狭くなった」という失敗は避けなければなりません。
「有限会社南光」は、徳島県を中心に確かな構造計算に基づく家づくりを行う住宅会社です。専任スタッフが丁寧なヒアリングを行い、納得のいくプランをご提案します。

ご家族の暮らしに最適な収納計画を知りたい方は、まずは一度、南光へご相談ください。
【この記事の監修者】
有限会社 南光 営業部長 尾崎 寛樹
二級建築士、宅地建物取引士、テクノストラクチャー施工管理者

有限会社南光の営業部長として、住まいづくりをトータルサポートいたします。
二級建築士や宅地建物取引士の資格と豊富な現場経験を活かし、リフォームに関する専門的で正確な情報を発信しております。
確かな知識でお客様に寄り添う、最適なご提案をお約束します。
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